-
凱旋行進曲とサッカー応援歌の意外な関係
ジュゼッペ・ヴェルディ × アイーダより凱旋行進曲2013年で生誕200年を迎えたG.ヴェルディ。彼の代表作である歌劇「アイーダ」の劇中歌でも、特に有名な「凱旋行進曲」がサッカー応援歌として定着した裏には、ある人物にまつわる意外なエピソードが存在していました。
としかん 音学楽記 : アイーダより凱旋行進曲 (ジュゼッペ・ヴェルディ)
今年(2013年)、生誕200年を迎えたG.ヴェルディによって作曲されたこの曲、知っている&聴いたことがある方が圧倒的に多いのではないでしょうか。しかもクラシックとしてだけでなく、サッカーの応援歌として!
なぜ、サッカーの応援歌にクラシックなのか...?
なんとこれには、みなさんご存じ、中田英寿選手が関係しています。
中田選手がイタリアセリエA時代に在籍したチームの一つ、パルマFCですが、実はアイーダの作曲家であるヴェルディの出身地がまさにここ、パルマでした。
そしてこのパルマFCでは、町の偉人であるヴェルディの作品の中でも、特に有名な「凱旋行進曲」を古くから応援歌としていたのです。
中田選手はこの「応援歌」をとても気に入り、そのことを自身のホームページに掲載しました。
これを見たサポーターたちが、中田選手を応援する際にスタジアムで歌い出したことがきっかけとなり、この「凱旋行進曲」が一躍サッカー応援歌の代名詞的な存在となったのだそう。
オペラ「アイーダ」第2幕、戦いに勝利した将軍ラダメスの凱旋帰国シーンのために作曲された「凱旋行進曲」。
その勇敢な旋律が、選手やサポーターの闘志を奮い立たせるのかもしれないですね。
« 前へ